<かぜ症候群>

小児科を受診する子どもの大部分がいわゆる風邪(かぜ症候群)です。

咳や鼻水、発熱などの症状があり主に呼吸器系の感染症のことを意味します。

かぜ症候群は一般的に下記の期間で自然に改善します。

発熱:1~3日くらい

咳:1~2週間くらい

鼻水:2週間以内

水分、食事をとって、ゆっくり休んでいたら自然に改善するので特別なお薬は使いません。

感染症には主にウイルス感染と細菌感染がありますが、かぜ症候群のおよそ9割がウイルスによるものです。細菌感染には抗生剤の効果がありますが、ウイルスには効かないものです。

かぜ症候群に抗生剤を使用しても効果は期待できません。

「重症化を予防する」という理由で抗生剤が処方されている場合を見かけますが、7000人に1人くらいしか重症化を防ぐ効果がなかったという研究があります。https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27378578

また鼻水のお薬としてよく出されている抗ヒスタミン薬は、アレルギー性鼻炎のお薬のため風邪の鼻水には効果が期待できません。

いろいろとお薬を出してもらうほうが安心かもしれませんが、風邪に「本当に」効くお薬はなく自然経過でよくなります。小児科にはお薬をもらいにくというよりは、本当に風邪なのかどうかの判断してもらうことが一番大事になります。

 

Q.風邪の時はお風呂に入らないほうがいいですか?

ぐったりしている時は控えますが、基本的に入ってOKです。

お風呂に入ると、汗をかきますし、軽い運動をした程度には疲れるかと思います。風邪でぐったりしているときは、入浴そのものが負担になることはあるので、しんどい時は控えていただいたほうがいいでしょう。かつ体調不良時にはあたたまることによる蕁麻疹も出やすいです。一方、風邪の時は汗をかいてあせもができやすいので、しんどくないときはシャワーをするなどして汗を流してあげるほうがいいでしょう。熱がなく咳や鼻だけの症状であればもちろん入っていいですし、加湿されることで痰を出しやすくする効果も期待できます。どちらにしろ何日間もお風呂に入らないと、気持ち悪いですから状態をみてシャワーやぬるめのお湯で適宜入浴してください。

<肺炎>

かぜの一般的な経過は発熱は数日間、咳は1~2週間ほどです。それ以上続く場合はほかの病気であることがあり、ときに肺炎になっていることがあります。

肺炎は子どもが入院する原因として最も多いもののひとつです。

かぜと最初診断されても症状が続く場合は受診してください。聴診やレントゲンで診断します。