<下痢はなぜ起こる?>

下痢嘔吐も異物が入ってきた時の生体反応の一つです。ウイルスや細菌が下痢とともに体外に排出されることで徐々に改善に向かいます。

<下痢の治療>

感染症ではウイルスや細菌を外に出すための生体反応ですので、下痢止めは原則使いません。ノロやロタ、アデノによるウイルスの感染では自然に症状が改善するのを待ちますので、その間脱水にならないように水分補給をしたり(経口摂取できないときは点滴)、整腸剤を飲んだりします。細菌性腸炎については細菌のタイプにあった抗菌薬投与が有効です。下痢や嘔吐には漢方薬の五苓散が有効という報告もあります。

<下痢が長引くときの受診の目安>

全身状態がよければ様子をみてよく、普通の胃腸風邪でも2週間くらい症状が続くことはあります。

感染性胃腸炎のあと消化機能の低下、とくに乳糖分解酵素の不足により下痢が長引くことがあり二次性乳糖不耐症といいます。牛乳など乳糖を含むものを減らしたり、乳糖を分解したミルクの使用や、乳糖分解酵素の補充などで治療します。

先天性の乳糖不耐症もありますが、多くは一過性の症状です。

<下痢の時の食事>

糖分の多い食事や飲み物は下痢を悪化させるため避ける

・脱水の治療中は固形物をさける

・脱水の治療後は早期に食事を再開する

「オススメの食事」はとくになくて「年齢相当の通常の食事」でよい

 

・胃腸炎のホームケアはHAL先生のブログがまとまっていてオススメです。

http://halproject-gast.blogspot.com/p/blog-page.html 

<水分の取らせ方>

・下痢嘔吐で体液が失われるので糖分やミネラルが入った飲み物が適しています。経口補水液(OS-1など)やイオン飲料(アクアライトなど)を用います。

・嘔吐している時はごくごく飲むとすぐ嘔吐しますので、嘔吐したあと30分あけてから、スプーン一口分を口にふくませます。

・一口飲めたら、また一口と様子をみながら少量ずつ小分けにして与えます。

・1日に少なくとも50ml/kgは摂取してください。

小分けにしても飲めない、嘔吐する場合は病院で点滴(入院)をしたほうがいいかもしれません。

※経口補水液を好まない子の場合はこちら。↓

→経口補水液が飲めないときどうするか:https://note.mu/papasyo/n/na6084cbe38b8

 

<嘔吐はなぜ起こる?>

感染性胃腸炎によるものは下痢同様、正常な生体反応の一部です。

ただし嘔吐は様々な原因があり、嘔吐=感染性胃腸炎ではありません。

嘔吐と下痢が両方あれば胃腸炎の可能性が高いですが、髄膜炎や心筋炎などの重い病気の症状として嘔吐することもあり注意が必要です。

疲れやストレスの反応によって嘔吐を繰り返す「周期性嘔吐症(自家中毒)」という病気もあります。

<嘔吐の治療>

吐き気どめ座薬の効果は高くありません。漢方薬の五苓散が効く場合はありますので、内服か施設によってはおしりからの投与ができることもあります。

嘔吐により水分が失われるので、脱水の対策が重要になりますが、嘔吐直後は再度嘔吐しやすいため少し間隔をあけ、一度にたくさん飲むと嘔吐するので少量づつ小分けにして飲むことがポイントです。